文字サイズの変更が出来ます

ホーム > 手織り中国段通ができるまで

美術工芸の知識と緞通の生産工程の知識を合わせ持ったデザイナーが原画を描き、
原画から実物大に拡大し、原案に色糸の指定を行いそれに基づき原案の色付けが施されます。
一枚の原図を仕上げるのに約一ヶ月を要し、その原図をもとに実際に織る緞通の大きさに拡大します。

相当な張力で張られた経糸に絹糸を8の字に結び付け、ダ刀と呼ばれる刀で切り、その操作を続け、一段織り終えると緯糸を通し耙子と呼ばれる千歯扱を小さくした様な道具で上から叩いて目を締める。
  その後鋏で余った糸を切り、表面を揃える。
1日に8時間の作業で4000個の結び目が限界です。

因に織りに要する時間は、シルク120段もの6帖サイズ(8x10ft)一枚織るのに熟練工(シルク緞通は主に手先の器用な若い婦女子が従事する)が一日8時間作業して、3人がかりで約10段(2.5cm)しか織る事が出来ないのです。

シルク段通は、手先の器用な若い女性によって織られています。
細かい織りの為、若い子でないと作業出来ないのです。


織り上がった緞通を専用の機械にかけ、表面を平らに削るりパイルの長さを整え表面を滑らかに整えます。


電動ハサミによって柄の境目に精密に極細の溝が彫り込まれることによって、紋様が浮き彫りにされ
図柄が一層ハッキリと 立体感の柄が鮮明に仕上げられます。
カービング加工はハサミの角度で絨毯を痛めてしまう可能性があるので、熟練の技術を要するもっとも高度な技術が必要とされる作業です。

3帖の絨毯の彫り込みに、12日ほどかかります。

全ての作業行程が終わった後、織り目やカービングの状態などを最終確認をして完成品となります。
段通が完成するまで最低半年近くの時間がかかるのです。

絨毯には色々なモチーフが描かれています。
その全てに「幸福」や「長寿」と言った人々の願いを込めて昔からの手法で
一つ一つ丁寧に丹念に仕上げられた悠久への思い、熟練の技に蘇る美しい陰影が
優雅な芸術的な風格をかもし出されているのです。

特定商取引に基づく表示

お問い合わせ

ご利用環境

Copyright (C) 2008 kaiteki life kiyota. All Rights Reserved.